読書記録
タイトル:地獄変
著者 :芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)
発行日 :1991年3月初版
総ページ:262ページ
出版社 :集英社(集英社文庫)
価格 :360円
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『ジャケ買い』しちゃいました(笑)v
新聞の広告で、『ん?あれ?この絵、ブリーチ(週間少年ジャンプ連載中)の??』と思って、よーくよく見たら、名作のカバーを漫画家が描くという企画のものでした。
カバーイラストは生々しい、鬼気せまる表情の男が描かれていました。その表情が妙に『芥川』作品に合っている気がしました。
と言いましても、うちは教科書に載っていた『羅生門』しか知らないんですけどね。読後によぎる、ろうそくの火がふいに消えてしまったような不安感にひかれました。
この『地獄変』は次の12作品からなるの短編集です。
大川の水
羅生門
鼻
芋粥
地獄変
蜘蛛の糸
奉教人の死
蜜柑
舞踏会
秋
藪の中
トロッコ
正直に言いますと、初っぱなの『大川の水』は電車内で読んでて、眠くなってきたので途中で読むのを止めました(汗)。
読後に思わず、『で、結局なんやねん!』とツッコミたくなるものもありますが、それはそれで『芥川』なのかなとも思います。
気に入った作品は『地獄変』です。一人の絵師が描いた地獄変にまつわるお話です。自分の望みのために他人を巻き込み、大切なものを失おうとも、歩みを止められなかった絵師が羨ましくも、虚しく思えるお話です。
手に入らないから欲しくて、でも、手に入ったらそうでもない。『芋粥』はそんなお話。自分にも覚えのある感覚。そんなもんだよなと笑ってしまいます。
アニメ『日本むかしばなし』で見たことがある『蜘蛛の糸』。アニメを見たその日の晩、自分が蜘蛛の糸によじ登ってて、途中で糸が切れて落っこちた夢を見ました。すごく怖かったことを覚えています。
『トロッコ』は実写映像で知った気がします。読んでいてすぅっと頭に情景が浮かんできました。前しか向いていない少年の無邪気さと、振り向いたとき現実に引き戻される不安と焦燥を味わえる青春話。
文学好きの方には『名作のカバーを漫画家が描く』という企画をあまり受け入れられていない感じがしますが、うちはこの企画を応援しています!
いくら名作でも出会わなければ知り得ないのですから、その本を手に取るきっかけになるならいいと思います!
次は『人間失格』を読んでみたいと思います(笑)。